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5章:【 実行 】 (2/20)

なんだろう。普段と変わらないはずの一日で、ただ親父が人と会うってだけでこの緊張感は。

ドムの散歩を帰ってくると自宅前には何台もの車が。

12時すぎ、ゾロゾロと発進した。

事態を重く、謝罪の形態のため親父は若頭と補佐達幹部も呼んでいた。

ホテル前に到着し、ロビーに親父筆頭に入っていった。

秀明も親父の後ろを歩いて入った。

ロビーの奥にはまた広場があり、そこに堀ノ内組長、若頭等複数人。

パンチパーマでイカつい組長。

『兄さん!あんたイカれてんか?若いの殺して何してぇんだ!』

堀ノ内は織田組長との兄弟盃はなく、親が同じであり、織田が盃を受けた数年し堀ノ内も受けた。

弟分だったが、独立してからは全く言うことも聞かなくなった。

独裁感が昔から強く、よく喧嘩していた。

堀ノ内組長の座るテーブルに親父、若頭と若頭補佐の3人がつき、親父の後ろにカズ、ノリ。

秀明は広場の入り口に他の舎弟と共に立った。

そして席についた親父達。

親父はニコッと笑い、

『久しぶりだなぁ!ホリ!』

どんよりした空気感を切り裂くハイテンション。

若頭達も気まずい顔でペコっ。

堀ノ内組長はそのまま睨んだ後、爆笑した。

『あっはっは兄さん!あんたやっぱオモロイわ!』

しばらく昔ながらの会話が続いたが、

『兄さん、けどな。こっちもかわいい舎弟だったんだ。相応のことがない限り、許すことができねんだよ。』

親父はキリッとした眼差しになり、

『お前総長になりてぇんだろ?俺が推してやろうか?』





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アンダーグラウンド 〜違う角度から〜 ©著者:シャンクス

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