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強いやつと喧嘩をすると顔が腫れ上がり、学校の先生には空手の練習でって事にしていた。
が、親には気付かれていた。
秀明のやっている空手は防具をつけて行うため、母親は顔が腫れることがないのを知っていた。
進路相談の時期になり、母親と先生の三者面談。
『成績は優秀です。学区内でも一番の高校にも行けると思っています。』
ニコニコする担任に母親は、
『主人が進学はさせないと決めています。』
クラスメイト全員に好かれ、成績トップの生徒の進路がまさかの中卒に?
慌てた担任だったが、母親の言うことは最後まで変わらず、担任は納得するしかなかった。
担任と母親の会話を何も言葉を発せず、一点だけ見つめていた。
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