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20章:自分の城 (1/8)

20章:自分の城

オープン準備をしていた2ヶ月間

sさんとは疎遠になっていた

気にはしていたがそこまで追いかける事はしなかった

従業員は、求人で来てくれた経験者2名と素人3名、内勤1名、バイト3名、私を入れて計6名のレギュラー、3名のバイトメンバーでスタート

オープン初日、それなりに繁盛した

3日目

事件が起きる

大人の不良の方がお店に来て、優しい声で言う

『代表呼んできて』

『あ、私です』

ケツ持ったるから月いくら出せ!だの、なんやかんや言ってきやがる( ̄▽ ̄;)

『うち、そういうの付ける気ないんで。すみません』

『あぁ、そうなんだ。若いのにしっかりしてるねー。

ちょっと飯行こうよ』

『財布とか置いて行けよ。今日は面倒みてやるから』

言われるがまま付いていき車に乗った

『兄ちゃん!世間は甘く無いんだよ〜』

そう言われると、両隣にいた若いチンピラが私の足を拘束バンドで拘束

『これで目隠して』とアイマスクを渡された

何故か手だけ自由

しかし動かせない

この時私は

あ、死んだな

って思いました

何時間走ったのだろうか

大人の不良の方とチンピラは他愛もない話で盛り上がっている

私は無言のまま

ひたすら無言のままだった
60 /80

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ホープレス〜一生懸命生きていた〜 ©著者:星乃屑

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