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1章:始まり (1/1)

1章:始まり

東海地区最大の繁華街、名古屋、栄。

空が暗くなるにつれて、仕事帰りのサラリーマンやOL、あるいは学校帰りの学生、それに紛れて、ホスト、キャバ嬢、ボーイ等、夜関係の仕事をしているであろう人々が次第に街に現れ始める。
そんな現実と非現実の境目にあるようなこの街で、私は生活している。

私は、いわゆる風俗嬢だ。別に目標なんてある訳じゃないし、ただなんとなく、ほんとになんとなくこの仕事を始めた。

きっかけは栄で買い物をしている時にスカウトに声を掛けられた事からだった。
田舎から出てきて何をするわけでもなくアルバイト生活をしていた私は、そのスカウトが話す仕事内容にいくらか不安を覚えつつも、お金と刺激が得られるならばやってみてもいいかなという期待を持った。

だから、この仕事を始めた。ほんとに、それだけ。

最初は確かに抵抗はあった。
けれど、仕事終わりに手にするお金を見た時に、そんな事、吹っ飛んでしまった。
コンビニのアルバイトで1週間働きづめでやっと得られるくらいのお金が1日で得られる。
少しの我慢さえすれば…

こうして私は風俗嬢としてデビューした。

働き始めて1ヶ月くらいたったある日。
店が終わり、更衣室で着替えていると、同じ店のミイナちゃんが私に声を掛けてきた。
ミイナちゃんとは、私と同じくらいの時期にこの店に入った女の子だけど、私は店の女の子とはあまり関わりを持っていなかった(というのも、私は極度の人見知りだった)ので、いくらか戸惑った。
私が戸惑いながらも、

「何?」

と聞くと、ミイナちゃんは、

「ここで会ったのも何かの縁だしさ、ほら、私達そろそろ入店1ヶ月になるじゃん?だからその…打ち上げ的なものをしようよ!」

と言った。
ミイナちゃんはすごく人なつっこい感じで、私とは対照的な感じなんだけど、なんだか仲良くなれそうな気がした。
断る理由もなかった私は、ミイナちゃんの誘いに乗った。

思えば、ミイナちゃんの本名、ミイナちゃんの口からは聞けなかった。
あの時はそれでもいいと思ってた。
無駄な詮索はしたくなかったし…
何より、あんな形で知る事になるなんて出会った時には思いもしなかった…。

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unknown name ©著者:SR

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