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9章:風俗嬢の光と闇
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どこもキャバクラは、終わっていた。
仕方なく俺のアパートの隣にあるスナックで飲み直すことになった。
オーナーは、そこに居た女の子に夢中でYをほったらかしだった。
Y「お兄さん名前なんだっけ?」
俺「川田ですよ」
Y「川ちゃん話聞いてくれる?」
俺「いいっすよ」
Y「彼氏がホストなんだ」
俺「はい」
Y「応援してるんだけど最近疲れちゃってさ、いつまで続けるのかなぁ。こんな生活と思ってさ」
俺「はい」
Y「もうすぐ29になるから色々考えるわけよ。この先どうなるのかなぁとこのままだと不安しかないからさ」
Y「風俗あがろうかと彼氏に言ったら俺達の為に続けてくれって訳よ。川ちゃんどう思う?」
俺「彼氏には、彼氏の考えがあると思いますし人それぞれなんで俺の意見なんて聞き流してくださいね。俺だったら辞めてもらいますね」
Y「なんで?」
俺「俺ヤキモチ妬くんで好きな人が、風俗とか働いてるって分かったら辞めて貰いたいですね。それでも辞めないなら別れますかね。多分」
Y「そっか」
俺「あくまで所詮底辺ドライバーの個人的な意見ですからね」
Y「ありがとうね変な話して」
俺「まぁ今日は、もうオフなんだからYって名前捨ててオフの日ぐらい普通の女の子に戻ってパーっとやりましょうよ。話だけならいつでも聞きますよ」
Y「川ちゃんありがと」
その後オーナーとYは、これからの事を話し込んでいて朝方にまとまったようだ。
3ヶ月ほど間を置いて出勤する事になったようだ。
俺は、いつの間にか寝ていたがYに起こされ目が覚めた。
Yも以前は、ナンバーワンになった時期もあったが、お客は新しい女の子が入れば興味は、そっちへと向かう。
風俗の賞味期限は、3ヶ月から4ヶ月と云う
その時にお客をどれだけ掴めるかが勝負なのだ。
良い時期が有るからこそ悪い時期も必ず巡るのだ。
そして他の出稼ぎ先へとYは、行くのだろう。
新人としての利用価値を生かしてこのサイクルで生きていくのだ。
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