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6章:新人ドライバー堀田くん
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堀田君は、初日と云う事もあり緊張しっぱなしなのは、誰の目から見ても明らかだった。
驚かしたくはないがYの事を説明した。
そして夕方Yが到着する時間になったので駅に迎えにいこうと堀田君と車に乗る。
駅に到着するとYは、こちらへ向かって歩いてきた。
Y「おはよー」
俺「おはようございますYさん」
堀田「おはようございます今日から入ったドライバーの堀田です」
Y「だから?」
堀田「…」
俺「Yさんすぐお仕事入ってますこのまま向かいます」
Y「マジかよ」
俺「マジです」
Y「はぁ」
俺「因みにラスト迄予約びっしりです」
Y「はぁ?」
ホテルへと車を走らせるYを降ろし事務所へ戻る。
そして俺は、備品、消耗品の買い出しに行く為、堀田君に話しかける。
俺「堀田君次から一人でやってみようか」
堀田「えっ…」
俺「どのみち俺今日夜7時には、あがるから」
鈴木「そうだっけ」
俺「先週言ったじゃないですか、日曜出るから金曜半日と」
鈴木「そうだった」
俺「じゃ頑張ってみよう」
堀田「はい」
俺「何か困った事あったら連絡して」
堀田「はい」
俺は、買い出しを終え事務所に戻り今日の半日の日当を貰いタイムカードを押した。
俺「お疲れーす」
鈴木「お疲れー」
堀田「お疲れ様です」
不安そうな顔をする堀田君が心配だったが、スタンドの仕事があるので家に帰った。
そして日曜日ドライバーの仕事の為事務所へ向かうと堀田君の姿は、無かった。
鈴木「堀田君には、辞めてもらったよ」
俺「えっ!」
鈴木「女の子からドライバーNG入っちゃって」
俺「そうですか」
鈴木「Yに怒鳴られて黙ったまま固まっちゃったらしいから」
新人ドライバー堀田君の短いようで長かったであろう1日であった。
もっとフォローなり出来たかと思うと後悔が残った年末だった。
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