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5章:デリドラデビュー (5/5)

1時間後、Uの迎えに行きUを乗せオーナーの指示を待つ。
ラインが来る。

鈴木「次のお客ホテルの部屋入っちゃったから仕事行かしてOK」

Uは、お菓子を食べながら次のお仕事へ向かっていった。

事務所に戻るとオーナーは、一人目のお客様と話していた。
電話を切り俺にこう言った。

鈴木「次合流したら事務所誘導して」

俺「了解です」

そして時間が来たので迎えに行きUと合流。
そのままYを乗せ別のホテルへY降ろし事務所へ戻る。

U「Yさんって綺麗ですよね」

俺「皆さん綺麗ですよ」

ヤバイ地雷を踏んだかもと思いながら事務所へ誘導し、オーナー自ら死刑宣告。

鈴木「お客様からクレームが入ってまして…ちょっとうちの店には、合わないかと」

U「どーゆう事ですか?」

鈴木「このまま滞在してもお客つけられないです」

U「帰れって事ですか?」

鈴木「他のお店に行かれてわ」

U「私がブスだからですか?」

鈴木「…」

U「分かりました帰ります」

Uは、事務所を出た。

鈴木「駅まで送ってあげて、後これ清算と交通費渡して」

寮に向かうと荷物をまとめたUがこちらを睨み付けてきた。

俺「駅までお送りします車に乗ってください」

U「……」

俺「後これ清算と交通費です」

何も言わず受け取り車を降りた、駅へと向かう後ろ姿は、肩が震えていた。

女を売る仕事、勝負するものがなければ土俵にも上がれず、プライドを傷つけられ帰される厳しい世界を知った。
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