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3章:離婚
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連日のようになる電話、親父殿、綾が交互に掛けてきていた。
俺は、知り合いの弁護士と打ち合わせ離婚の旨を伝えてほしいそして不倫慰謝料、親権の事など、当人同士では、との事で予め弁護士と嫁が面会する事になった。
そして弁護士に呼び出され俺、親父殿、綾、西村、兄夫婦で親父殿の自宅にて会うことになった
兄夫婦と弁護士と玄関を開けると親父殿が玄関に走ってきた、間髪入れずに土下座している
親父殿「バカ娘がこの度は、本当にすまなかった今回は、穏便に事を済ませてくれないか頼む」
俺「親父殿ゴメン無理だよ…もう」
弁護士「ここでは、何ですから上にあがってお話ししましょう」
それからは、断片しか覚えていない俺の腕を掴み違うの許してと泣きわめく綾と俯いて震えている西村、弁護士の慰謝料の話や親権の話、離婚の意思など話終えると綾が口を開く
綾「絶対に蓮は、渡さないから、何?お金がほしいの?離婚?ふざけんなし」
俺「離婚は、当然でしょ慰謝料当たり前やろ!蓮渡さねえだぁ、蓮ほっといて男に跨がって、何抜かしてるん」
綾「蓮には、母親が必要じゃんあんたも意地張ってないで戻ってきてよ」
俺「うっせぇ!帰るわ離婚調停でも親権争いでも上等だ」
立ち上がり玄関に向かう親父殿が来てまたも土下座。
親父殿「すまんすまんのぉ」
俺は、兄夫婦と一足先に戻った。
その1週間後、親父殿に離婚したいならクビだと言い渡されるも慰謝料も払う意思は、あると親父殿は言う。
数週間後綾と家庭裁判所の聞き取りを交互に行う。
そして、程無くして春になろうかとしていたとき判決が下る…国は、不倫してほったらかしにしても子供には母親が必要と認めるのだった。
そして離婚も成立した。
慰謝料は、要らないと親父殿に伝えた。
親父殿は、震えながらこう言った。
親父殿「いいんか?本当にそれでお前は?悪いのは、バカ娘やぞ」
俺「いいよ、もういい」
何もかもがどうでもいいやとなっていたそれ以来親父殿とは、会っていない。
そして俺達の家族は崩壊した。
いとも簡単に呆気なく
たった1度の浮気を許せなかった心狭き自分。
そしてこうなったのも自分の因果である。
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