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2章:妻の不倫
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この日は、休日で蓮は親父殿とお出掛けしていた。
綾も身支度をして、何処かへ行くようだ。
綾「もう少ししたら、高校の同級生とランチ行ってくるね、少し帰り遅くなるかも」
俺「おう」
友人の亮に電話をして協力を仰いだ。
ひとつ返事でOKだった、綾が出掛ける前にTSUTAYAに行くと伝え俺は、家を出た。
すぐ様、亮のヴェルファイアに乗り込み綾が出掛けるのを待った。
綾は、自分のタントに乗り車を走らせる。
後ろから俺が尾行してるとも知らずに、パチンコ店の駐車場に、車を停め歩き出した。
すると「ボーウオォォン」聞き覚えのあるマフラー音。
そして、時代外れのシャコタンセルシオは現れた。
こんなシャコタンに妻を、奪われたのかと思うと情けなくて、どうしようもなかった。
そして二人は、市内のラブホテルへと入っていった、直ぐには出て来ないだろうと近くのラーメン屋で、辛味噌ネギチャーシューを食べたかなり旨かった何故か今でも思い出す。
そして1時間が過ぎ、ラブホテルの駐車場に戻りホテルの玄関近くに停めて待機した。
その間、友人の亮とは、何をしゃべったか覚えてない。
只、あの自動ドアが開いたらこのハンディとデジカメでシャッターを押す。
それだけしか考えていなかった。
そして、入室して2時間が経過した頃だった。
ホテル玄関の曇りガラスに、透ける男女のシルエット間違いない綾と西村が出てくる。
ハンディは、既に回ってる。
デジカメを玄関にピントを合わせ出てきた二人を撮りまくった。
気付いてない二人、降りていき二人の前に立つ。
俺「よお」
綾「きゃあぁ!なんで?なんで?違うよ違うからね」
西村「いや…違いますよ…店長偶然そこで会ったんです」
俺「ここラブホ偶然会う訳ねえだろが西村」
俺「証拠撮れてるから出るとこ出ましょう」
と言い残し茫然自失の二人を置いてホテルを後にした。
その日は、蓮を連れ家を出て兄貴夫婦の家に転がり込んだ。
鳴り止まない携帯が虚しく泣いていた冬の寒い夜だった。
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