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22章:やっぱりオキニは最高だった
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22章:やっぱりオキニは最高だった
しばらく会うことはできないだろうと、一番オキニであるヒトミさんと過ごしたの優雅なひとときは、彼女が遠ざかれば遠ざかるほど恋々とした感傷を巡らせる。
このところ出勤を減らした彼女と自分のスケジュールが合わず乖離が生じてしまったからだ。
毎日彼女の出勤をチェックしては、また今週もダメだったかと嘆息に沈む毎日。
このまま彼女が退店してしまったらと、悲観的に勘繰っては頭を悩ませていた。
ところがやはり彼女とは腐れ縁みたいな切っても切れない運命にあるのか、僥倖(ぎょうこう)はそう時間がかからずに訪れた。
日々の情報収集が功を奏して、ようやく彼女のシフトに重なった当たり日を見つけた時には、舞い上がるような気持ちでいっぱいになった。
今度は少し変わったシチュエーションでプレイを盛り上げていきたい。
とは言っても、そう大々的に変えるのではなく、衣装はOLスーツそのままアイマスクの彼女を立たせて待たせてみたいと言ったライトな願望だ。
今までは座って待つシチュエーションの一択だったので、たったこれだけの趣向変えでも高揚感は大分違ってくる。
様々な視点から自分のフェチズムを追求することで、煽動される性的興奮が多様化し、豊かな感受性を持ってより主観的に理想の女性との甘いひとときを味わい尽くすのだ。
意気揚々とひとりシャワーを浴びる最中に聞こえてくる彼女の気配。
いつもと同じ、規則正しく、そして柔らかな響き。
毎度のことながらシャワーを忘れて、極めて好色な目つきを磨りガラスに向けてしまう。
微細な凹凸の表面を隔てて見える長身痩躯のシルエットは、不明瞭ながらも明度の低い紺色を纏うスレンダーな曲線が強調されて、早くも股間が疼き始める。
所定の位置に立ち止まって、下半身ほどの高さしかないスクリーン型ミラーの壁に向かい合った彼女。
こちらから確認できるのは、直立する艶やかな横姿だ。
髪を後ろに結いでアイマスクを嵌めてから両腕を下げ、手前で掌を組み合わせるようにして、美女型オブジェの如くピタリと動作を消した。
シャワーを出る。
明確となった上背のある細身スタイルの静止画は、目に入った瞬間から男の劣情を煽り立てる。
黒髪をシニョンに纏めた貌の半分を埋めるアイマスクの下に唯一覗く、フェラが上手そうな肉厚の唇も官能的だ。
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