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17章:麗しのフェラチオ天使
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17章:麗しのフェラチオ天使
シャワーを浴びて浴室を出ると、その女性は濃紺のOL衣装をまとってベッドの縁に座っていた。
インナーの白いブラウスは、襟にレースのフリルをあしらったフェミニンなデザイン。
細くて色の白い首筋が大輪の花に飾り立てられているようで、濃紺ベストとタイトスカートの相性をより鮮明に、お洒落に引き立てている。
キャリア衣装でもここまでファッショナブルだと、色香が凝縮して、かえって男の欲望をそそらせる。
肩よりも少し長いくらいのゆるふわヘアーを静謐に佇ませたその口元は、表情ひとつも見えない。
目元に大きなアイマスクを被せているせいかもしれないが、小さくて潤いのある唇がポーカーフェイスに結ばれると、どこか物憂げに見えて、内心は相手を拒んでいるように感じてしまう。
初めて彼女とこんな形で対面してしまえば、そう思い込んで、ひとしきり不安を覚えてしまうだろう。
俺も初回はそう印象づけていた。
小柄で華奢な童顔の彼女。
鼻の上から額まで仮面のように隠れた容貌は、つぼめた花唇とシャープな顎のラインが強調されて、売れっ子のアイドルにも負けない美形な作りに感嘆してしまう。
肉眼で見る横顔、正対する大型ミラーに覗く真正面の輪郭、どの角度から見ても整った顔立ちは股間をピクリと反応させて、見ているだけで一発ソロでイケそうだ。
ミニ丈のタイトスカートからこぼれ出た、ベージュのナイロンに包まれたほっそりとした太腿の露出を見下ろしながら腰を下ろし、彼女と肩を並べた。
その時まではまだ無反応だったが、肩を抱くようにして手を伸ばすと、彼女は口元にニコリとした笑みを浮かべてこちらに振り向いた。
並び合う内腿の隙間が闇を伴い、鏡の中で小刻みに蠢く。
彼女を指名するのは今回で三度目だ。
はっきりとした年数はよく覚えていないが、前回はコロナ前だったので、最低三年は経っていることになる。
ここは名古屋の大手老舗グループの池下店。
俺旅レポでもお馴染み、オキニの『ヒトミ』さんの所属している店舗だ。
本日お世話になる『M』さんは、以前は別のグループ店に藉を置いていたが、店舗の併合でこちらに移籍してきている。
美人系でお姉さんタイプのヒトミさんと比較すれば、彼女はさしずめ可愛い系の妹タイプといったところだろう。
二人は共通してフェラが卓越しているので、たまに浮気してみるのもいいものだ。
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