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9章:マスクdeフェラチオ
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9章:マスクdeフェラチオ
シャワーのレバーを捻り、生ぬるいお湯を膝下に浴びせている。
しばらくすると、外側からゴトっと扉が開く音がして、美女の入室を知らせた。
胸が熱くなる。
磨りガラスにチラッと目を向けるや、アイマスクを装着する美しい横姿がぼやけて見えた。
相変わらず上背のあるスリムなボディのシルエットに、まだ正式に対面も果たしていない段階から淫らな気持ちが抑揚する。
選択したコスチュームの水着は情熱色で、これまでのものより過激なタイプのものだと、磨りガラス越しでもわかる。
ゴクリッ…と唾を呑み込まずにはいられない。
俺はゴールデンという単語にふさわしい赤数字の並ぶ五月の超大型連休を利用して、今、名古屋市池下にある『JJ池下』に来ている。
指名したのは本日六回目となるモデル系美人『H』さんだ。
一年半ご無沙汰にして、彼女のプレイが恋しくなってしまったということもあるが、長引くコロナ禍でつい身に付いてしまったある性癖を、彼女で発散したくなったのだ。
勿論、出禁になるような一線を超えたものではない。
その詳細は後々語ることにしよう。
アイマスクを嵌めた彼女がベッドに腰を下ろす。
バランスを取ろうとしたのか、彼女の両足がフワリと浮いた。
スラリと健康的に肉づいた太腿と、しなやかに伸びたふくらはぎは、ボカシを通していても悩殺的だ。
ほどほどにシャワーを済ませて、無表情にアイマスクをしてベッドに腰掛ける彼女のクリアな姿を目に入れた。
髪をアップして、ワインレッドの光沢のある水着を着ているスレンダー美女の佇まいは、ただそこに端正に座っているだけでも魔性の艶(いろ)が滲み出ていて、まるで初対面の時のように甘く動悸を打つ。
もうひとつ恭悦を喚起したのが、裸体に女の大事な部分だけをまとっているセパレート水着の造形だ。
面積の小さなサテンのビキニショーツは、Vラインが綺麗に鼠蹊部に沿っていて、後ろは尻肉の半分を剥き出す極小のフルバックタイプ。
上は小ぶりだが形の良い美乳をはみ出させている狭い釣鐘型だ。
ほとんど股間と乳首しか隠していないような、ポールダンサーかストリッパーをイメージさせるそれに感嘆の溜息さえ漏れる。
遠目にもモデルと見紛うほど印象的な容姿で男を開眼させ、AV女優顔負けの極上のテクで骨抜きにする彼女に、俺は風俗嬢として惚れているのだ。
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