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8章:フェチズムプレイ
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見ている人を癒すような、不思議と魅力のある可愛らしい笑顔の裏に潜伏するもうひとつの淫蕩な顔。
もしかしたら、少女のように無垢なルックスの裏には、攻撃的で牝獣めいた、官能の一線を超えたエロティシズムを隠し持っているのかもしれない。
それならばとキスをせがんでみるものの、軽くチュッと口付けする程度だった。
勘違いだったのかと思いきや、羞恥の領域を超えた、彼女の官能味溢れる本領が発揮されるのは、後半に入ってからだ。
ここで彼女が立ち上がって、ストライプ柄のジャケットを脱いだ。
野球拳の始まりみたいに、だった一枚の衣類を剥いだだけで、柔らかく温かな抱き心地を思い描いてしまい、下半身に奇妙な滾りを覚える。
綿生地の白いブラウスは、彼女の清楚な魅力を一層引き立てつつも、身体に沿って柔らかにまとわりついて、その下の胸の豊満な膨らみを意識させる。
下半身に身につけた黒いタイトスカートが、張りのある女尻をむっちりと盛り上げて、男の淫心を刺激する。
スカートの上部まで顕著に現れたクールビズスタイルで、彼女は立ったまま上体を斜め四十五度に倒し、俺の服を脱がしてくれる。
目線を落とせば、黒いパンストに透かして見える線の美しい太腿と、股下のみを遮断する妖しげなラインがシンクロする垂涎の下半身が視界を埋める。
何気ない仕草だが、ここまで短いスカートだ。
無理は承知だが、視線をベッドの縁に屈折する形で、スカートの中を覗き見てみたいという衝動に駆られる。
上半身を丸裸にされると、下の衣類を脱がしやすいようにその場に立ち、反対に彼女が床に屈んで両膝を付いた。
ズボンを脱がす際、彼女は片膝を交互に突き立ててバランスを取る。
膝を崩した瞬間、ラインがくしゃりと歪み、あわいに浮き立つ闇がほんの微かに弛む。
チラチラと見えるスカートの中身、だが淡い照明の逆光となり、肝心なものはここでも見られなかった。
見えていてもおかしくない、いや、見えなければおかしい状況だ。
街中でミニスカートの女性のパンチラを、やたらにお目見えする機会が少ない理屈がよくわかった気がする。
全裸にされた俺はひとりでシャワー室に入って歯を磨く。
磨き終えると同時に彼女がアコーディオン式の扉を開けて、外から俺の体を清めようとしてくれる。
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