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14章:14殺「逃がした獲物」
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「な、なんだ?この力は・・・!」
とクォーツとナイトは言った。颯良は嗤ってこう言った。
「これが殺人能力者の力。どんなに炎で燃やしたって溶けない氷。ナイト、あんたからしたら逃がした獲物がこうやって姿を見せたんだ。俺は、クォーツさんについていく。お前の兜の素顔を見たいからな。」
「殺人能力者の颯良・・・お前は最後に殺す。政府のところまで辿り着けたらな。その時は剣で交じりあえ。」
そう言ってナイトは帰っていった。
「ふぅ〜命乞いしたな。これが殺人能力者の力なんだな・・・。永遠にこの村人たちは氷漬けのままか。颯良、剣をお前に与える。この近くの町に俺の家がある。さあ、行こう。」
宿屋代を払ったが、クォーツは颯良の殺人能力者の力を見てしまった。それでもクォーツの心は、颯良を騙そうとかナイト達に売り飛ばそうとかいう小癪(こしゃく)な考えは満更ないようだ。
クォーツたちが村を去ったあと、氷漬けにされた村人たちは
(くすん・・・くすん……)
(うわぁぁん・・・)
と心では泣いていた・・・。
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殺人ゲームU ©著者:霞夜穢月
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