11章:11殺「異世界の叫び」 (4/4)

ナイトは、颯良が殺人能力者ということを知っているようだ。

レブナントのように殺人能力者に興味を示す。

「結城･･･。何故かこいつの名前が懐かしく感じる。リリスからの伝言で栗山は、未叉樹という殺人能力者を始末するはずが、結城に止められ結城が身代わりになった･･･と。殺人能力者のために犠牲になった男が懐かしく感じるのは何故だか俺には分からない。」

と記憶を失ってるはずのナイトが何故、結城のことを知っているのか分からない。

“ナイト”という偽名を20年以上前から与えられ、心が壊れた男は何故か悲しみの感情が伝わってくる。

だが、もう結城はいない。ナイトは疾風とレブナントのことは知ってるが、それ以外の記憶を思い出そうとすると激しい頭痛が自身を苛む。

だが、気を取り直し颯良を待ち構える支度をした。