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25章:諦めは、ついた。
どんなに思っても
どんなに泣いても
この状況は変わらない。
だから
もう
諦めた。
あたしがいない時
あたしが知らない時
彼が誰と何をしていても
それが普通なんだ。
あたしがどんなに思っても彼には、自分の世界を壊すつもりなどない。
あの女が逢いたいと言えば会うだろう。
飲みに行きたいと思えば、行くだろう。
そういう人なのだ。
だから、もう何も
何も思わない。
淋しいとか、辛いとか、苦しいとか。誰かを恨むとか
都合のいい時に遊んで、都合のいい時に連絡すればいい。
最初から、芳樹と遊ぶためにお金貰えればいいや、って
思ってつきあったんだから。
もう
メールが来なくても
なんとも思わない。
どこに行ってるのかってことも、気にならない。
あたしは、もうこの人を諦めた。
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