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3章:いくつものタブー
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結婚するまでは
どこ行くにも史生さんは私を同行させていた。
結婚して数年が経ち
私は事務所を見はる役割もある、とかで同行しなくなっていた。
そんな時に会いたくない人に会うものだ。
knot。
史生さんの前カノ
今では海外でもコンサートをやるくらいにまで成長していた。
史生さんが成長させた1番のボーカリスト
ビジュアルも海外でウケていて海外ファッション雑誌の表紙や特集まで組まれたりしていた。
海外でコンサートが終わると1ヶ月は調整で休み、休みが終わればCMなり歌番組にちらほら出演していた。
knot『あらぁ♪』
私『あらあ
』
knot『あなたの旦那さん、こないだあっちで食事したわよ。
可愛い秘書と。』
私『聞いてますよ
』
knot『嫁って大概裏方やらされるのよね。
だからあの人
別居されたのよ
慰謝料、かなり取られたから贅沢な生活、とはいかないでしょ。残念ね。』
私『私は売れっ子じゃないし、庶民だから贅沢は望んでなかったの。
それをしたら裏表ある人間になる人多いし?
そんな醜い人間になりたくないのよ
あなたみたいに。
ちょっとお顔、変わりました?メイクの技術かしら。
売れっ子さんは大変ね。
時代の流れを作らないといけないからぁ。』
knotの周りにいる奴らが明らかに敵対心剥き出しにしていた。
knot『あなたが賢いなら、なぜ別居していたか
奥さんがどういう扱いされていたかよくリサーチしてからにするはずよね♪
史生は奥さん、て人はもう手に入れてしまったから
次を探す性質なのよ。
私もプロポーズされたけど
そんなつまらない人生に興味ないものぉ。
ねえ?』
周りが頷く。
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一軒家 ©著者:愛希
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