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1章:運が良いんです
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タカヤ『さっぱりした?』
私『しました
』
タカヤ『じゃあ寝ようか
』
ん?寝るの?
セミダブルのベッドが狭くならない体型だった。
タカヤ『有美利、好きだよ…』
キスをして
キスをして
キスをして…
唇が離れて首筋に向かう。
するんだ、とうとう。
ロマンチックな時間だった。
ちょっと掠れた声で私の名前を呼んで。
そのまま
何も纏わず寝てしまった。
朝方寒くてとりあえず
下着つけてロンTを着た。
何回かに1回はこうしてタカヤが泊まるようになったけど
毎回する訳ではなかった。
基本的にレコーディングは別々だから、仕事を一緒にしてる訳ではなかったけど
身近な人は私がタカヤのお気にって事は浸透した。
ファンクラブの中でも公認的な。
タカヤ『そう言えば、+αっているじゃん。』
+αとは
タカヤがオーディションして選んだ子たちのバンド名
私より若い男女のバンドだった。
私『はい
』
タカヤ『メジャー決まったんだよねー。
そっちのコーラス入ってあげてよ。』
私『わかりました
』
+αの子たちはかなり今時で、全部英語の歌詞が特徴
メインvo.の子が日本とアメリカのハーフできれいな子でアメリカ育ちだから発音は問題ない。
コーラスに入って、ライブも同行する事が増えた。
私にもなついてくれて可愛い子たち。
レコーディングは間違いなくタカヤもいる。
vocalの子、エミリーは私と名前が似てるからか1番なついていた。
ハーフで可愛過ぎたし。
スタイルも良い。
タカヤとの付き合いが10年になる頃
私の仕事も1人だちした、と言ってもらえるまでになった。
ソロになるかどうか何度も声かけてくれたけど、私はコーラスで生きてく事を決めた。
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一軒家 ©著者:愛希
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