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15章:ギラギラ脂ぎった男はお金がある。
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ヒロとの同棲が始まった。
ヒロはちょっとおバカだから女客たちに「引越ししたんだー」と話してる。
嫉妬狂いな女たちは「どこに?」と問いただす。
「歩いて帰れる距離」
その頃には何故か常連客の一部に私のマンションが知られていた。
私と暮らしてるって安易に想像できる。
ほとんどの女は飲みにきてヒロに会えればいい。
メイズがいても、それでも想うだけならいいでしょって感じだった。
ただ一人、あの顔デカ女を除いて。
他の女たちは少し私に気を使ってる感じがした。
私に嫌われたらヒロにも嫌われると思ってるんだろう。
私がカラオケを歌うと従業員でもないのに女達は拍手する。
それも盛大に。
そんな事でいい気になるほど単純じゃない。
拍手されるのは嫌だった。。
顔デカ女は愛の溢れる歌詞の歌ばかり歌う。
すごく熱を込めて。
ヒロに想いをぶつけるように歌う。
時々泣いたりもする。
でも私は「絶対に嘘泣きだ!」と思ってたし今でも思ってる。
さっきまで笑ってたのにカラオケで泣き出したりって、、、
それが本気泣きならあんた情緒不安定だよ。
ずっと気になっていた昼職には不釣り合いの100gだろう金のネックレス。
何故かヒロの首にかかっていた。
顔デカ女に喧嘩を売られてる。
そう感じた。。
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