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12章:話し合いと産婦人科。 (2/4)

いーちゃんは堕せとは絶対に言わなかった。
私も言わなかった。


それを言ったらダメな気がしたから。


それまで毎晩のようにお酒を飲んでタバコを吸ってた。
生活も荒れてた。
食事も適当。


こんな状態での妊娠、、
大丈夫なのか心配でたまらない。


とにかく病院に行かないと。


いーちゃんと日にちを決めた。


ギスギスした一日。
楽しくない。

いーちゃんが家にいるだけでイライラしてた。

仕事行けばいいのに。
客引きのくせに週1休みってなんだよ!
毎日働け!!


なんでも不満。


明日病院に行くと決めた。

いーちゃんの避妊の意識が浅かった事に腹を立ててた。

「私さー初めてだって知ってたよね?
彼氏もいた事ないって。
あんたは風俗遊びもした事あったんだから、生のセックスの怖さ知ってたんじゃないの?!」


黙るいーちゃん。


「ゴムもさ、いつも途中から付けてたけどあれって意味あるの?
全く精子が出てませんでしたって、何か根拠があって言い切れるの?!」



いーちゃん、またチラチラこっち見てる。
あれだけやめろって言ったのに。


そのチラチラに怒りが爆発した。


「あんたみたいな人が子供の父親ってさ!
うちのお父さんみたくきっちりした会社に働く自信ある?
保険もきちんと付いててボーナスも出る会社、
私は子供の時からなんにも不自由なく暮らしてきたのよ。
いーちゃんはご飯のおかずが少なかったって言ってたけど、
うちはそんなこと1度もなかったよ!」



ひどい事を言ってる自覚はあったけど止まらなかった。

だってまだいーちゃんチラチラ見てるんだもん。


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悪口を大声で。 ©著者:メイズ

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