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8章:風俗って何するの?
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じゃあねぇ、幸子ちゃん僕の話し最後まで聞いてねぇ〜
ははは。
幸子ちゃんだってさ。
そんな名前じゃないのに。
前のめりに電話口で話してる中年男が頭に浮かんでた。
きしょい男だ。
私は処女という武器を使ってズケズケなんでも聞いてやるつもりでいた。
でも不思議と聞かなくても本当はわかってる自分がいた。
密室に男と女が二人。
健全なわけないよね。
最初はね、優しいお客さんを付けるから安心してくれていいよ〜
痛くしないからね〜
ねちっこい喋り方。
その最初の客ってあんただろ??
一日に何回もお風呂に入ったら頭とかぐちゃぐちゃにならないんですか?
本筋とずれた質問をする私にイライラを隠して「大丈夫だよ〜怖くないよ〜」となんとか自分の店に面接にこさせようと頑張る男。
途中で飽きてきて、じゃあ気持ちが固まったらまた電話しますって言ったらすごい慌てて引き止めようとしてたな。
失礼しますって切った。
何をするか知りたかった。
その時はただそれだけだった。
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