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13章:徐々に
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私『言っといてくれないからびっくりしたよ
』
中田『サプライズ(笑)
真鍋さん、なんだか俺たちの味方過ぎて出す企画もなかなか面白いんだよね。』
私『心臓に悪い(笑)』
悠仁に抱かれたあとは
かなり念入りに洗い、スクラブまでしている。
中田『美寿々さんは優しいからな…』
私『え?何、いきなり
』
中田『なんでもない
思った事言ってみただけ。』
優しい笑顔の裏に
ちょっと寂しげな雰囲気が見え隠れしていた。
何年も彼を見てきたのに最近までこれがどんな意味かわからなかったけど。
たぶん
悠仁に抱かれたのがわかるんだと思った。
私『私は中田くんが好きよ…』
一瞬ハッとした顔をした。
私がようやく気づいた事がわかったみたいだ。
そしてまた切ない顔、困ったような笑顔で私を抱き締める。
抱き締めるというか
全てを包み込む。
私がなぜ中田くんが好きなのか…
ハッキリ言葉には出来なかったけどたぶん、こういうところから好きになって
『愛』を知ったのかもしれない。
中田『もし俺が記憶をなくしたら、どんな態度をしても、美寿々さんに一緒にいてほしい。』
私『もし中田くんが記憶をなくして私をわからなかったら…
その時は私がいない方が良いんだと思うよ。』
中田『そんな悲しい事言わないで…
俺には君以外必要ないんだから。
細胞レベルでわかってるから。』
私『ウン…』
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another story ©著者:愛希
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