10章:心機一転 (2/11)

朝倉に誘われる形で
宮崎県の仙台に来た。
来たは良いけど
都会でびっくりした。



taxiに住所を告げると驚かれた。
理由は先に見える高層ﾏﾝｼｮﾝだからだ。




私『あ、すいません』


運転手『乗ったら勿体ないでしょ』




良い人だった。
見た感じでは近いけど、歩けば１０分かかった。

合鍵でｵｰﾄﾛｯｸも玄関も開けると、開放的な玄関でいくつかドアがある。



紙に【さゆりはここ】と書かれていたのには笑えた。
朝倉さんらしい。
業者から荷物受け取りをしてくれたし面倒見が良い。





書かれていた部屋を開けるとやたら広かった。
精々６帖一間だと思ってたから。
倍近くある。

主寝室みたいなとこを貸してくれたのかな…





山積みの段ボールの１つに【どこも好きに使え】という紙がある。






お言葉に甘えて全部屋見学させてもらった。
３LDKで隣の、私に貸してくれた部屋よりｺﾝﾊﾟｸﾄな部屋にﾃﾞｽｸと簡易的なﾍﾞｯﾄが置かれていて
もう１部屋はまたそれよりｺﾝﾊﾟｸﾄで納戸使いになっていた。



朝倉さんもまた
荷物が少ないﾀｲﾌﾟらしい。