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8章:念願叶って (11/11)






明日ね、って言いながら。


時間が、って言いながら。






それでもやはり、中田くんは大人だから強く抱きしめあったあと
泣く泣く玄関を出た。









帰ると3人は疲れて寝ていた。
余韻に浸りたい気持ちは山々だけど、悠仁を起こして双子を部屋に連れて行き
私はさっさとシャワーを浴びた。




悠仁『楽しめたみたいだね

久々に晴れやかな顔』




私『悠仁が双子を見てくれたからね。

アンパンマンで大丈夫だったでしょ




悠仁『大丈夫だった。

アンパンマン、神だな。』



私『アンパンマン卒業した時が怖いよねー。

保育園は凄いわ、やっぱ。』



悠仁『さすがに疲れただろ。
明日朝ごはん、俺要らないから双子のご飯だけやりなよ。』




私『大丈夫だよ






最近は悠仁も
何かにつけて求めて来る事はなくなってきた。
ちょっと気が楽…
申し訳ないけど
もう中田くん以外受け入れられないかもしれない。





翌日
双子を見送って急いで支度して中田くんの別宅に向かった。



チャイム1回ですぐ解錠され、中に入るとすぐ抱きしめられた。




私『犬みたい(笑)』



中田『犬で結構

11時間がやたら長い。』



私『こんなに今燃えてたら、燃え尽きちゃいそうで怖いわ。』


中田『同じタイミングなら問題ないでしょ。

同じタイミングになるのは難しいけど。』




私『うん…』






軽い朝食を作って
一緒にお風呂に入って
映画を流しながら抱き合う。

中田くんは週2の割合でこちらに来るらしい。
これから増やそうと思えば、増やせるみたいだけど。
楽しみが出来たから
日常が輝く。
どちらが日常かわからなくなるけど。

いつか…いや、やめておこう。
非日常的過ぎるから。
思うだけにしとこう。

得意の妄想で…。






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another story ©著者:愛希

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