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7章:田辺真由美の誤算 (2/9)





楽して良い生活する為に、と母が私に英才教育やお嬢さん学校に入れてくれたおかげで

学生時代からそれなりに良いランクの男性と付き合って来た。




ただの金持ちなんて
案外いくらでもいる…。
誰もが羨む美形の金持ちじゃなきゃ、私の経歴が無駄になってしまう。



25歳を越えると
周りの人間はドンドン適当な奴捕まえて家庭におさまっていった。

私に焦りはなかった。




伯母さんがホクホク顔で良い物件を調達してきてくれたみたいで。




真由美『おば様、なんだか嬉しそうね♪』


おば様『真由美ちゃんにようやくぴったりの方を見つけられたからよ〜。

あちらのご両親も
いたく真由美を気に入ったみたいで。』



写真とプロフィールを見せてもらった。




え…ッ、こんな綺麗な男性がいるなんて…。
良い意味で衝撃的だった。


並んではいけないくらいの美形だった。
ましてや、老舗の呉服屋の息子さんだなんて…。

白馬の王子様はいたのね。



真由美『真由美には勿体ないくらいの方だわ。』


おば様『何を言ってるの。
真由美ちゃんをお嫁に出すのは惜しいけど、ようやく許せるお相手が出来たんだから私はホッとしてるわ。

でもね。
今は都内で仕事されていて地元に帰って来るのは1〜2年後らしいの。』


真由美『待ってみようかしら。』



おば様『良かったわ。
あちら様にもそう伝えとくわね。』


戻って来るまでに
料理教室、花道に茶道
バレエもとことん頑張った。

その日、ようやく私は大人の女性になるのね





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another story ©著者:愛希

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