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4章:悠仁のネガティブ思考
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しずか『ひさくんにそんなふうに言われたら、解消する理由なんてないよ。
ひさくんとの時間
幸せ過ぎるから。
でも、良い人見つかったらちゃんとさよならする!!』
俺『寂しいけど仕方ない。
じゃあ今を楽しむべきだな。』
出張と言いながら
現地には泊まらずしずかんちにいたりする。
どんなに遠くても、そういう時くらいしか泊まれないから。
しずかが朝まで一緒にいる事を望まなければ勿論そんな事はしないんだけど。
ちゃんとしずかんちに俺の部屋着まである。
神様のいたずらなのか
1度妊娠させてしまった事があった。
美寿々は不妊治療しているのに。
その時もしずかは
奥さん大変な思いしてるのに妊娠しちゃってごめんね、なんて言って来た。
病院にもついていき
堕胎手術した日は1日だけ有給とって一緒にいた。
彼女にも頭が上がらない。
影ではこんな二重生活をしてる俺…。
役職がついてから
ちょっとモテるようになって一晩限り、をする女もたまにいる。
俺の人生、かなり恵まれてると実感している。
欲を言えばまた
前田尚美を抱きたい。
抱けなくても
飯友くらいにはなりたかった。
勇気を振り絞って宝石屋に行った事があった。
理由はわからないが退職していた。
食い下がってようやく聞けたのは、寿退社ではないって事だけ。
電話をかける勇気まではさすがにない。
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another story ©著者:愛希
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