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3章:さゆりの昔と今 (16/16)





私『お先にどうぞ』


この部屋に彼氏以外の異性を入れたのは引っ越し業者以外いない。
なんかそわそわする。



朝倉は見た目は繊細そうだけど中身はさばさばしていて運動部キャプテンみたいだ。
ボクサーに上半身裸で首からタオルをかけて出てきた。




私『まさかそれで出てくるとはね〜


朝倉『なんかまずいか?
これから何度も見る事になるのに。』


私『第二の我が家って
同居するんですか…

会社的にどうなんですか?』


朝倉『住まいについてはなんも言われてないし、さゆりが申請しなきゃ家賃補助出ないからな。

まあでも
うちの住所書いたの見るのは天より上の上司くらいだからなんの問題もないよ


嫌か



私『嫌というのはありませんがちょっとあり得ない話だな、と…。』



朝倉『住めば慣れるよ(笑)』





心機一転はスムーズにいきそうにないけど、お膳立てしてくれるうちが花だともわかってるから行くしかない(笑)

それがまた
朝倉基で本当に良かった。




朝倉を知る人は大概1度は彼に憧れる。
誰もが通る道。
ついていけなければ苦手に変わるんだけど。


ちょっと楽しみになってきた。
やるしかない…。


私はこのまま美果たちにも挨拶しないで引っ越し準備して宮城に向かった。






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another story ©著者:愛希

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