2章:美果の気持ち (2/11)

同じビルのテナントに訳あって最愛の人、藤宮武久がﾍﾙﾌﾟ→入社した。
入社したのは異例だ。

取引先だったし、武久は家業があるから。




そのテナントの責任者が不慮の事故で記憶障害に半身不随になって何年か経つ。
元美果の不倫相手。



あの時頭をﾊﾝﾏｰで殴られたみたいな衝撃を受けたっけな。
同時に最愛の人、武久と出会えたから頭は混乱してたし。



リアル天国と地獄状態だった。
美果の人生、いつも
誰かの１番や何かの１番、得意な事があるわけでもなかったし
今の職場に来てから、まあまあ出会いがあるから浮かれてはいた。


若手、という強みはいつしかなくなる。
それでもさゆりさんや美寿々さんよりは若いから、飲み会に行けばちやほやしてくれたし、その場限りのｲﾝｽﾀﾝﾄsexも出来た。



やっぱり子宮動かさなきゃ早く老けるから。