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5章:記憶
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海斗「 そろそろ行くかな。 」
サキ「 おにぎり作ったからトラックで食べてね。 運転気をつけて? 」
海斗「 はいはい。わかってますよ。 行ってきます。 」
サキ「 行ってらっしゃい! 」
バルコニーから手を振るサキ。 いつもこうして見送るのだ。
会社近くに引っ越した理由は歩いて通勤出来るから。 車通勤ではサキが身動きとれず、もしもの時に不便なのだ。
しかし、湊は丈夫な子だった。 夜中に病院に連れてった事など無い。 たまに風邪を引き熱を出しても翌日には何事も無かったかのように平然としてる不思議な子だった。
怪我や大きな病気も無く安産ですんなり産まれてきてくれた事を、2人は日々感謝していた。
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追憶の時 ©著者:REN
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