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沢村『部活はしてなくて、バイトしながら自分で高校に行ってるみたいだ。』
麻友『親は?』
沢村『いるにはいるけど。
光太郎くんのバイト代でなんとか生活してる。
松倉って男と。』
麻友『松倉…』
血液が沸騰しそうになる。
沢村『母親は肝臓が悪くてもしかしたら先は長くないかもしれない』
麻友『え?お母さんが?』
沢村『ほぼ寝たきりで、少ない蓄えでなんとか。
松倉がつきっきりで看病してる感じだね。』
麻友『そうですか。
ありがとうございました…。』
沢村『会いたいか?』
麻友『光太郎にですか?』
沢村『そうだ。』
麻友『会わない方が良い気がする…。』
沢村『君が決めて良い。
行ってみて、光太郎くんが拒否するかもしれないし。』
麻友『はい。わかってます。
怖いんです。
拒否されるのが…。』
沢村『時間はいくらでもある。』
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なしじゃ生きられない ©著者:愛希
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