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4章:新規契約 (10/13)





なんとか自力で噴火しないように抑えている。




片桐『まあいい。
お前今、たぶん会社にいられなくなる。
自主退社にするなら退職金は通常より出すらしい。

金に目がないお前なら
どうしたらいいかわかるな?』



麻友『労基に連絡して
不当解雇されそう、って相談すればいいんですね?』


片桐『お前はどこまでバカなんだよ。全くわかってないな。
円満に終わらせたければ自主退職…』



麻友『円満に終わらせるつもりありません、て言ったら?』


片桐『会社と戦う事になる。そうなればお前の再就職先はなくなるだろう。』


麻友『それはそれは
私、会社勤めに未練はないんで。

少なからず、そういう騒ぎになった会社はどうなるんでしょうね?
なんかしらに傷つくとか?

なんもならないといいですね。



悪いけど
泣き寝入りだけはしないからっ
バカで結構です。』




片桐が舌打ちをする。




麻友『本当見苦しい人。

話はそれだけ?
会長も支店長も同意してるのね?』


片桐『俺の独断だ。
本決まりになる前に、お前が賢い選択したらお前が得する話だから。』


麻友『私が得するかどうかは私の価値観で決める。
あなた方の作戦にはのらないから。サイテー

顔も見たくない。
サヨウナラ





片桐『麻友』



麻友『やめてくれる?』


片桐『よく考えてくれよな。俺はお前に損してほしくないから。』


麻友『はいはい。サヨウナラ』




振り返ると、情けない顔をしていて怯みそうになった。





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なしじゃ生きられない ©著者:愛希

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