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4章:新規契約 (8/13)





無表情でそこまで話して終わると油分のない女性は黙ったまま、まだ隣にいる。



『あなた、近々、この会社にいられなくなるかもよ?』


麻友『それならそれで、あてはあるから平気です。』

『何でそんな自信があるの?』



麻友『ありません。

ただ、なるようにしかなりませんからね。
逆になんでそんな話、図中の私に話すんですか?』



『女は怖いって事』



麻友『知ってますよ。
興味はありませんけど。

刺されたら刺された、です。特に長生きしたい訳ではないし。』



『随分冷めてるのね。』


麻友『興味がないだけです。何事にも。
形あるものは壊れます。
物でも人でも。』





『形あるものは…

強いのね、あなた。』



麻友『強くないです(笑)

心配してくれたんですか?』



『そこまではしてないわよ。』



麻友『そうですか(笑)』


『身近な人間ほど
あなたを裏切るから、気をつけて。

一応忠告ね。』




麻友『身近な人間?はい?』



『じゃ。』



割りと早く離れようとしていた。




麻友『あの


油分のない女性が振り返る。



麻友『あなたは味方?』



『さあ?

まあでも、あなた対全体になるなら、あなたの味方かもね。』




悪い人ではなさそう。
まあでも
不気味な人だ(笑)





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なしじゃ生きられない ©著者:愛希

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