1章:なし寄りのあり (3/9)

片桐部長(48)
だけならいい男なんだけど。
で応対して、ﾄﾞｷﾄﾞｷしながら会ったら
ただの禿げたおっさんでしかも世間知らずだったから思わず吹き出した(笑)

彼の話はまたあとで。



片桐はｼﾃｨﾎﾃﾙ直行便
助かる。
禿げたおっさんとこの時間から歩いたら一躍有名人になっちゃうし。


あげていた髪を無造作に手櫛で整えると緩やかなｳｪｰﾌﾞになる。
赤い口紅つけて。




ﾉｯｸをする。






部長は既に腰にﾀｵﾙを巻いた姿になって私を出迎えた。




麻友「やだあ、部長〜」


片桐「割りと早くつけたからね。」



昔ﾗｸﾞﾋﾞｰをやっていた名残で禿げてはいるけど体格は良い。
そして何よりもこの声…。



片桐部長は１回ごとで５万、泊まりなら１０万




片桐「先にシャワー浴びておいで」


私は言われる前から浴室に向かっていた。
後ろ向きなら声だけ聞いてられるから。