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3章:〜 ヘルプ【テツ】 〜 (2/2)

それからテツと私が仲良くなるのに時間はかからなかった。

リョウとテツが仲良かったのもあり、店に行けばお客さんが来てようと優先的に私のヘルプにまわってくれた。

でもそれは、何と言ってもお互いかなり飲む。

お互いを潰す程飲みまくるからだった。
テツのお客さんは酒癖が悪いテツにはあまり飲ませなかった。

それにテツのエースは店内でもかなり目立つ程のクラス。

テツがエースの横に座れば、【THEホストクラブ】の雰囲気。

派手過ぎず、お茶を飲みシャンパンだけバンバン卸して周りが飲む。

そしてテツは舐める程しか飲まず、まるで飼われている子犬の様な雰囲気。

でも誰が見てもテツの為に身を注げてるのが分かった。

テツからもエースの事は聞いていた。

テツと出会ってから仕事も変え、毎日テツの為に会いに来る。
イベントがあれば、率先して盛り上げる。

テツも自分の為にこんなにしてくれるのは嬉しいと言っていた。
ただ息苦しいとも...。

ホストだから仕方ないが、お金の為だと思ってもどうしても辛いものは辛い。
自分の好きなように出来ず、お酒を飲まないようにと言われるのは辛い。

そう言った。


だから、テツは率先して私の席に来たんだと思う。

ヘルプで飲むのは仕方ないから...と言えるから。

《まぁ。私凄くエースにとっては悪者デスよねー(笑)》

それでも、テツの話を聞くのもどうでもいい話をするのも凄く楽しかった。
【後日談だけど、テツのエースには相当嫌われてたらしい(笑)】





そんな中ある日いきなりリョウから告げられた。



『俺、ホスト卒業するね!』

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またね。。。 ©著者:KaIsa

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