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10章:始まり
中学、高校と私は親の望む自分と
友達に嫌われない自分を丁寧に
試行錯誤して自分なりに良しとし
た道を歩いてきた。
私はもうその頃からその場限りな
ので結果的に友達に嫌われても
親に不信感を持たれてももう
それを取り繕う体力は無かった。
体力は無いけど皆に嫌われたくな
い…
私は高校3年の冬に初めて無意識
が出て予備校の近くの踏み切りの
遮断機が鳴る中に入っていた。
初老のおばさんが私の身体を戻し
てハッとした。
おばさんは怒ってたけど私は無意
識なので「え?」という感じだっ
た。
おばさんは怒鳴って去って数分後
私は自ら無意識に電車が来る警報
機の踏み切りの中に入った
という事を理解した。
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