9歳になると3年生のクラス替えが

ある。

担任の先生も新しくなり私は私を

がらっと変えた。

精神的な部分は簡単に変われない

ので1番変え易い事は成績だと思

った。

小学生の間は勉強はある程度やる

とどの子も直ぐに成績表が変化す

る。

私はテストを頑張って成績がぐん

と伸びたので自信をつけて授業態

度や学校生活での積極性を磨い

た。

成績が良くて運動が出来るという

のは小学校の優等生のステレオタ

イプなので1番手っ取り早くそれ

を目指すとあっという間に優等生

になれた。

小学校の勉強や運動は努力すれば

皆100パーセント結果に繋がる。

でも遊びたい盛りの小学生はそれ

を怠る子が多いので直ぐに1番に

なれる。

私は母に好かれたいのと本質的な

自分の人格に対する嫌悪感からキ

ャラを変更してフルモデルチェン

ジする事を決意して頑張った。

バドミントンクラブにも入って男

子の1番上手い子にも負けないよ

うに学校生活だけに努力を勤しん

でいたら学級委員長にも推薦され

た。

こんな積極的な自分…

心の中では調子に乗ってはりきっ

てる自分を気持ち悪い、虫酸が走

ると思いながらも母に好かれた

い。

喜んでほしいとその一心だった。

他人に対する記憶も曖昧な低学年

急に変化した私なんか誰も覚えて

いないだろう事が救いだ。