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4章:カミカゼ (4/4)

「仕事来週からだっけ?」

「そう、ブランクあるから今から不安」

そう言いながらも楽しみにしているような彼女は、この街に戻ってくることはきっと無い。

この店で一度も吐き出さなかったように、この街での二年間をこれからも抱えながら誰にも漏らすことなく一人で生きていくつもりなのだろう。

「この街での最後、何にしようかな。オススメは?」

彼女への最後のカクテルは、カミカゼ。

それなりのアルコール度数を持つこのカクテル。

彼女を救えるなんて大層なことが出来ると思ってもいない。

でも少しでも救いたいと、少しでもここでの日々を忘れて新天地へ向かってほしいと、そう思ったから。
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Cocktail ©著者:サク

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