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102章:携帯のなか
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102章:携帯のなか
疲れた様子の彼は
やっと帰ってきた
「2時間運転は疲れるなー」
朝七時前に家を出て
東京の支社とあちこち関連企業に行ってきたことは聞いてた
今日はきっと近くのラーメン屋さんで食べてホテルだろうと思ってた。
だから、オシャレなワンピはやめてジーパンと青のブラウス。
車に乗り込んで
「おかえり」
「うん、ただいま。マナはこうゆうカッコがいいよ。かわいいじゃん」
ジーパンのヒザは穴が空いてるからヒザをナデナデ
今日はどうする?
いつものパターン
いいよタンタンで。ホントは○○に行きたいけどー。
お前ってホントに意地悪だな
なんで??タンタンでいいって言ってんのに!
俺はタンタン好きだけどなー
早く食べて早く寝なよ
そう言って
ラーメン屋さんに入ろうとすると
横から4人組が走ってきた。
ニッカポッカの職人さんが3人、女の人が1人…
お店の人が、どちらが先ですか?
「あぁ、こちらです。俺たちは後から」
彼はそうって、4人を先にお店の人に入れてと言った。
4人は軽く会釈をして入った。
…………ねぇ
気がついた?
なに
あの4人、全員女の人だよ
え?!
3人のニッカポッカの格好の人はみなスポーツ刈りだったり、ベリーショート、パッと見
男だ(笑)
「ホントだ!お前よく気がついたな!」
「うん、1番背の低い人、ちょっと胸があったし、顔は女の人だよ」
「俺も、ずいぶん小さい男だと思ったよ」
彼といるとこんなハプニングもとても楽しい。
あたし達は
いつもの隅の席にすわり、安い肉野菜炒めと水餃子、味玉メンマ、ハンャーハン、レモンサワー4杯ずつのんで、
すきっ腹でのんだあたしはかなり酔ってしまった。
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嘘とホントのあいだの気持ち ©著者:光
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