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40章:女同士の熾烈な戦い
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40章:女同士の熾烈な戦い
三階まで上がった二学年の廊下は賑わっていた。
廊下まで聞こえてくる教室内で騒ぐ声。
ホームルームまで15分は時間があるので、箱の入り口では、クラスメイトが蟻の巣のように出たり入ったりを繰り返していた。
そこをきっぱりとした足取りで歩いてくる美しい女性。
薄紫のシャツブラウスにオフホワイトのタイトスカートというファッションが、なんだか春に浮かれた蝶のようにまばゆい光を放ち、思春期を迎えた少年少女の視線が続々と集まる。
「優子先生、おはようございます」
女子生徒に挨拶をされた優子はしっとりと、「おはよう」と笑み返した。
瓜実顔は、だれが見ても美人と思うだろう。
端正な顔立ちに切れ長の涼しげな目、すっと通った鼻筋と上品な薄い唇、三日月のように細い眉。
背中いっぱいに溢れるほど広がるサラサラな亜麻色の髪が、陶器のように白く滑らかな肌をより美しく際立たせている。
そんな優子には、下の学年でも男女問わずファンが多い。
珍しく二学年の廊下を闊歩する優子に、朝から興奮を抑えきれない男子生徒の目は、あるパーツに一点集中していた。
今日の優子はミドルタイプのスカートでもっちりとしたすべらかな太腿は膝上十センチまで隠されているが、胸のボリュームだけは隠しきれない。
薄いブラウスを突き破らんばかりの胸のふくらみは、なんとも甘美な丸みを描いていて、歩くと悩ましく揺れる様にいやらしい視線が殺到する。
「はぁ、優子先生たまんねえなぁ」
ひとりの男子生徒がつぶやき、思わずズボンの中の肉茎が熱を持った。
顔立ちも美しいのに、優子は身体つきも実にエロいのだ。
乳房や尻の悩ましいボリュームに加えて、腰のくびれもしっかりある。
とても三十路過ぎとは思えない体型だ。
しかし、ファンもいれば当然アンチもいる。
呟いた男子生徒の隣にいた彼がそうだ。
「フン、あの女、大久保先輩にホームルームの最中に咥えちまったそうじゃねえか。
迷惑なんだよ。
俺たちの学び舎をいかがわしい店と勘違いしてんじゃねえよ。」
その言葉は平然と歩き過ぎようとする優子の耳にも届いていたが、反応することはしなかった。
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三人の女豹女教師 ©著者:小島 優子
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