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32章:ハードラック
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32章:ハードラック
若頭で緋咲のボスでもある近藤万千代の出現により、雪絵は緋咲の暴走の阻止を近藤に託そうとする。
「万千代、緋咲を止めてくれないか?
あれは呪われた単車、乗る者を選ぶんだ。
やたらの奴がむやみにエンジンをふかせば、スピードの向こう側に逝っちまった宏次朗の怨念に支配されて道連れにされちまうんだ。
緋咲は宏次朗ともユミとも全く面識がないんだよ。
この中で死神に許されているのは、当時爆竜会の三鬼龍だった万千代だけなんだ。
頼む、万千代、止めてやってくれ!」
雪絵がそう言った矢先、複数の方向から不躾な視線が注がれた。
ひしひしと刺さる視線を知る由もない彼女は、取り乱した様子で近藤の手を引いた。
「お嬢、久しぶりじゃねえか。
元気してたか?
緋咲は覚悟を腹に据えたんだ。
テメーが死んでもコイツらだけは生きて帰そうって腹がな。
兄貴分として今の緋咲を制するのは利口じゃねえよ。」
彼は無感動を湛えて、真っ直ぐに彼女を見据え続けた。
彼の手を握ったまま、雪絵は項垂れる。
おそらく近藤も可愛がっている弟分がタマを張って抗争に臨むことなど希望していないはずだ。
しかし、赤山の親分を手玉に取られた以上、誰かが仇討ちを率いなければならない。
組の者として、いや、極道としての仁義や任侠を貫くためにも。
その役目を緋咲が買って出た訳であり、兄貴分としても阻止は許されるものではなかった。
近藤の発した一言が胸に痛いほど腹心に突き刺さった雪絵は、しおらしく裏社会に生きる者達の掟に従うしかないのだ。
近藤は狭い空間に靴音を響かせ、マシンに向かって闊歩する。
そして、黒革のシートをパンパンと叩いて解説する。
「このSRはボアアップ+ピストンヘッド交換で高圧縮化されたものだ。
ハーレー用のピストン&シリンダーが組み込まれた悪魔の仕様。
通称『爆竜スペシャル』だ。
通常5速ミッションだが、これには伝説の6速が存在する。
これによってスピードの向こう側に行けるって訳だ。」
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三人の女豹女教師 ©著者:小島 優子
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