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30章:ハートのエース (1/11)

30章:ハートのエース

「あんたさぁ、散々ゆかりちゃんや私に気持ちよくさせてもらって、お返しもしないで帰るつもり?」


元いた位置から力づくで放り出され、小砂の散らばる床に身を横たえた信繁の前にミニスカポリスのなつが仁王立ちする。


「そんなことないです…」と言い淀む信繁は、自分の意思とは関係なく婦人警官に先走られて、段々と気分を害してきた。

苛立ちを示すような大きな溜息から彼女を見上げた途端、強張った頬がほのかに緩み、みるみるうちに紅潮へと変わった。

なんと、むっちりした太腿の奥に、極薄のナイロン地に透けた淡い白が鮮明に視界に飛び込んできたのだ。

ごたごたと理屈を捏ね回す彼女の説教をよそに、その目は魅惑のデルタ地帯に釘付けとなっていた。

そのうち、話の途中で言葉が途切れ、なつが小首を傾げたのがわかった。


彼女に気づかれたようである。


「ちょっと! どこ見てんのよ!

へんたい!」


なつは即座に短い裾に手をあてがい、感情的に叫んでは、逃げるように後退した。

ゆかりは唖然として、コントのようなやりとりを見つめるばかりだった。

一拍置くと、なつの表情から羞恥が消え、にやにやと笑って本題に切り替えた。


「さて、ここからは童貞大魔王水嶋信繁くんの本領が試される時ですよん。

あなたの筆下ろしの相手はゆかりちゃんに決定致しましたぁ。

さあ、信繁くん、元学園のアイドルの蜜園を心ゆくまでご堪能くださいませ。」


(えっ? それって、ゆかりさんとヤレるってこと?)


その意味をすぐに理解し、ゆかりに驚きの視線を被せた信繁は、成り行きをオロオロと見守ろうとしている。

ゆかりはネコ目を見開き、自分が醜態に晒される指示を認知した。

それからバツが悪そうに俯くと、「私、下の方はやたらな人には…」と、ボソッと呟いた。

途端、なつの金切り声が火花のように飛び散った。


「ゆかりちゃんのバカ!

ゆかりちゃんの意気地なし!

だったら最初っからこんなこと辞めればいいぢゃん!

今更「下は嫌です」なんて通用しないよ!」


有無を言わさぬなつの言葉に怯んだゆかりは、依然として口元をへの字に曲げ、涼しげなアイラインを飾るまつ毛をフルフルと震わせていた。
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三人の女豹女教師 ©著者:小島 優子

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