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26章:ギャングの女ヘッド参上 ③
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26章:ギャングの女ヘッド参上 ③
【おんな戦士 赤山雪絵】
引き裂くような鋭い張り手が木戸の顔面を捕らえ、頑丈な首が大きく右に捩れた。
筋肉質のがたいが二歩三歩背後によろけるが、横転までには及ばない。
「気が強い娘だねぇ。」
木戸は腫れた頬を右手で押さえ、薄ら笑みで仕返す。
「あの変態がリーダーかい?」
雪絵は腕を戻すと、川口に視線を転じ、チラリと木戸に横目を流して蔑むように言った。
川口は片手を額に持ち上げ、「ああ、そうだよ」と情けない気持ちを露わにして応えた。
「川口、どうしてあんたがリーダーにならない?
あんな奴よりあんたの方が向いてるだろ。」
雪絵は相変わらずの上から目線で意見を押し出した。
いやらしい目で口元を歪めている木戸の耳に雪絵の言葉が届いた途端、野獣の表情に怒気が浮かんだ。
中岡達三人は雪絵の言葉にうんうんと頷いているが、当の本人は眉をしかめて唇を結んでいる。
こちらを睨みつけている男の目に危ういものをみたからだ。
川口に対してではなく雪絵に…
その時、雪絵の瞳の奥で何かが光った。
雪絵は木戸に向き直ると、若々しい透明な水のような声を張り上げて、宣戦の言葉を飛ばした。
「木戸! お前はリーダーを退きな!
お前みたいな変態はリーダーとしての資格は全くない!
川口がやらないなら、私が幕臣のリーダーになる!」
「なっ!」川口の広い肩幅が強張り、咄嗟に咽喉の奥が唸りを上げた。
激しい動悸を覚えた。
一同が一斉に騒めく。
「赤山…何言ってんのかわかってんのかよ?」
木戸をすり抜けて聞こえてきた聞き覚えのある声。
雪絵を知る有馬達三人が、怖気づいたように掠れ声を絞り出した。
雪絵の力を込めた瞳孔が三人に向けられ、彼らは曖昧に視線を逸らした。
木戸の全身が怒りに震え、剥き出した腕から顔面にかけて、太いワイヤーのような硬い筋が無数に走る。
川口を含めた四人の精鋭が逞しい背中をバリケードにして少女を囲んだ。
「テメーら…」
両の拳を握りしめた木戸が、充血した白眼を細めて静かに怒る。
メンバーの間にゾクゾクとした悪寒が走った。
その静かな怒りは、木戸が一番ヤバい状態だと知っているからだ。
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三人の女豹女教師 ©著者:小島 優子
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