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20章:龍馬の策略と正体 (1/10)

20章:龍馬の策略と正体

赤山雪絵を拉致するよう、木戸に指示を仰いだのは龍馬だった。

直虎会への復讐を企む龍馬が、相手の上層部を動かして抗争へと持ち込むためには、どうしても赤山雪絵を人質に獲る必要があった。

そのために結成されたのが、ギャング集団の幕臣である。

龍馬は組織を高見から見守る監視役に徹していたため、パーティーに参加することは滅多になかった。

そこで、リーダーとして現場を任されたのが木戸だった。

彼は大の女好きで、街でいいオンナを見かければ人前でも強姦に走る腐れ外道である。

龍馬からの指示を受け、雪絵の写真を手渡された木戸は速攻で目をハートにした。

稀代なるその美貌に感情を抑え切れなくなったのだ。

どうにか龍馬の手に渡る前にフェラチオしてほしいとばかりに、浅ましい思考で下の者に拉致させようとしたことが裏目に出たようである。

龍馬の迫り来る質問責めに返答できなくなった木戸は、構成員の前でボコボコにされることを覚悟に降参を求めた。




龍馬「つまり、オメーは自分勝手な意見で暴走したから失敗したぜよ。

いいか、やり方ってのはなぁ、ひとつだけじゃねえんだよ。

それぞれの人間にそれぞれの考えや意見ってのがあってな、それをオメーら全員が出し合って複数の意見をリストアップして、一番最適なものを実行すんだよ!

それがダメだったら、次のやり方で攻める!

今のお前には、もうひとつの方法が見つかんねーから、下のモンに八つ当たりしただけぜよ!」




IQの低い木戸が、東都大生並みのIQを持つ龍馬を上手く誤魔化せる訳がなかった。

しかし、龍馬は一切暴力を振るうことなく、背中を向けて店から去った。

下の者が揃う前で説教されてしまった木戸にとって、暴力を振るわれないということが何よりも怖かった。

龍馬が世話になっている常慶会を今や日本屈指の広域暴力団にまでのし上げたのは、裏社会にも世界一の大企業の方針を取り入れ、上も下も関係なく組織が一丸となって意見を出し合うことを提唱してきたからである。

そして、龍馬はアウトローでありながら、腹を立ててすぐに暴行する奴は小物だと暴力行為を嫌い、すべてのトラブルを話し合いで解決してきた。

さらに、若い衆ばかりに任せるだけでなく、自ら現場を視察してアドバイスしていくことも実行していた。
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三人の女豹女教師 ©著者:小島 優子

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