第1部までのあらすじ



学業、スポーツ共に名門で知られる高偏差値私立大学の付属校に、三人の若い美人教師が揃って赴任した。

一人目は付近の私立高校からヘッドハンティングされた、元コールガールの淫行教師小島 優子。

コールガール時代の源氏名は九条 瞳。

角界の大物達を手玉に取った伝説のコールガールである。

二人目はフィアンセの体育教師島津斉彬を追いかけて、東京の私立高校から転勤してきた自称田園調布在住のお嬢様小柳 由羅。

そして三人目は、この春に大学を卒業した新米で、高校、大学時代には、学園のアイドルとしてその名を培った白鳥 ゆかりである。

この中でもゆかりは優子の高校時代の教え子で、個別に行った性教育の授業を通じて、お互いを信頼し合う教師と生徒の一線を越えた仲だった。

その一方でゆかりと由羅は大学時代の先輩後輩の関係で、二つ上の先輩である由羅はゆかりを妹のように可愛がり、ここでもゆかりと由羅は信頼関係で結ばれていた。

そして、優子と由羅は三月の初出勤で初めて顔を合わせることになるが、由羅はコールガールだった頃の優子を既知し、鋭い恨みを持っていた。

それを隠そうと初対面のふりをして、気品に満ち溢れたおしとやかな振る舞いで優子に接した由羅だったが、優子への強い憎悪から所々でそれが裏目に出てしまう。

それに気付いた優子は、全く面識がない由羅に、いつ、どこで恨まれてしまったのか怪訝した。