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9章:日本一のテクニシャン由羅の舌技
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優子(由羅…!!)
慌てるようにドアを開け、トイレに走り出した由羅を、優子は目を細めて睨んだ。
ゆかり「私、先輩を介抱してきます!」
島津「ああ、頼んだぞ!」
由羅の安否が気ががりになったゆかりは、トイレへ向かう由羅の後を追いかけた。
大和「優子、帰ろう。
島津先生、バチが当たったのかもしれませんね。
あなたがさっき優子を罵倒しなければ、こんなに彼女が苦しむことはなかったと思います。
調所理事長、小島先生の転勤ことは検討させて下さい。
やっぱり理不尽で仕方ありません。
西郷君、君も考えた方がいいよ。」
西郷「お、おいは…。」
大和は優子を連れ添い、二人に捨てゼリフを吐いて理事長を出て行った。
その頃、最上階の女子トイレには、洗面台で嘔吐を繰り返す由羅の姿があった。
由羅「あ〜ん〜の〜古ダヌキ〜〜!!
よくも、私のお口におしっこしてくれたわね〜〜!!
後でとっちめてあげるわ〜〜!!」
洗面台の鏡に映る由羅の美顔は、端正なウェーブヘアーが無造作に散らばり、形相が鬼のように変わっていた。
そこに、由羅を心配して駆け込んだゆかりの姿が映った。
ゆかり「由羅先輩…
大丈夫ですか?」
鏡越しにその姿を目にした由羅は、鬼の形相を緩めずにゆかりに振り向き、いきなり平手打ちした。
パシーン!!!
ゆかり(えっ…?)
ゆかりは赤く腫れあがった頬を押さえてキョトンとしていた。
いつも優しかった尊敬する先輩の由羅が初めて見せた形相は、彼女にとって衝撃的だった。
由羅「あんたねぇ、やり過ぎよ!
あそこでローリングさせなくても、あのジジイはイケたわよ!
あんたのせいで、九条のバカ女にあんたの風俗バレかかったじゃない!?」
ゆかり「えっ…?
九条って…
どうして小島先生の過去を知っているんですか?」
由羅「そんなことどうでもいいじゃない!
それより、私と九条の仲を取り持つのもやめてよね!
いい?
金輪際あの女とクチを聞かないで!
私とあの女、あなたはどっちに付くべきか分かってるよね?」
ゆかり「・・・・!!!」
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三人の女豹女教師 ©著者:小島 優子
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