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3章:魔性の女 由羅
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この後、タクシーは麻布近辺に捨てられ、放置車両として通報された。
そして運転手の武市半平太は行方不明となり、タクシー会社は大損害を受けた。
その行き先とは…
麻布の高層マンションに到着した由羅は、ロビーでチャイムを鳴らしてエレベーターに乗り込んだ。
最上階に降り立ち、ロックが解除された部屋のドアを開けると、そこには10人の男性が並んで彼女を出迎えていた。
彼らは皆、裸に白いブリーフパンツを履いている。
いわば汁男優の格好だ。
「お帰りなさいませ。
由羅様」
男性は彼女と同じ年齢層の若者から還暦を迎えた高齢者まで、様々な世代が集まっていた。
由羅「今日から新しい仲間が加わるわよ。
仲良くしてあげてね。」
彼女の合図で、ドアの片隅から一人の高齢者男性が姿を現した。
「武市半平太と申します。
何卒よろしくお願い致します。」
この男性こそ、由羅に魅入られたタクシー運転手の武市半平太だった。
彼らは過去に一度由羅とエッチを体験している穴兄弟の関係だ。
今回の島津のように、由羅の華麗なテクニックに翻弄されて彼女に惚れ込み、職場や家庭を捨てて財産まで由羅に預けた同じ穴のムジナである。
主に彼女の身の回りの世話を分担して請負い、見返りに彼女が身体を委ねることで洗脳している。
そして、彼女の部屋から眺める最上階の夜景は、島津と過ごしたレストランとは比べ物にならないほど壮観なビューイングが広がっていた。
その夜景の前に立ち、カルティエの指輪を小指に嵌めた由羅がそっと呟いた。
由羅「あんな夜景のレストランくらいで私を落としたと思ったなんて、ホントにおめでたい人ね。
でも、島津は使えるわね。
次にここに入るのは島津 斉彬!
あなたよ!
徹底的に資金をむしり取ってあげるわ。」
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三人の女豹女教師 ©著者:小島 優子
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