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3章:No.1になる覚悟
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「美麗さん、ご指名です。」
オープン早々1番手のお客様は私の太客、中原さんだった。
そう、あの時私をお金で買おうとした客だ。
「中原さん、会いたかった。
実は美麗、出勤早々また嫌味を言われて落ち込んでるの。
中原さんに、この気持ち受け止めて欲しいな😢💓」
「可哀想な美麗。
シュワシュワ呑んで元気出そうか?
僕だけは美麗の事を理解してるからね」
「ありがとう。
弱音吐けるのは中原さんしかいないの。
他のお客様の前では、輝いた私でいないとだから、、」
「いいんだよ、僕だけの美麗。」
中原さんは、この手に弱い。
自分だけには弱みを見せてくれる美麗ちゃん。
健気ではかない美麗ちゃん。
それさえ演じていれば、簡単にシャンパンをいれる。
この日頂いたシャンパンはドンペリ白。
12万円だ。
「乾杯、美麗」
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平成の女ヤクザ ©著者:詩乃
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