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26章:岐阜滋賀歴史巡り〜大津の夜 再び〜
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26章:岐阜滋賀歴史巡り〜大津の夜 再び〜
雄琴を出発して浜大津へ向かった。
浜大津のキャバ嬢Mさんと同伴の約束をしているからだ。
前述した通り、これがきっかけでこの旅を実行している。
Mさんとの待ち合わせ時刻は18時半、まだ1時間も余裕がある。
待ち合わせ場所は、彼女がホステスを務めるキャバクラ店の前だ。
移動中に彼女から電話が入り、約束の時間までには到着できると返事をした。
浜大津駅前の路面電車が横切る大通りを北上して市営駐車場に車を停め、国道側に位置する彼女のお店へ歩みを進めた。
この日二度目に会う彼女のルックスは、実のところはっきりとは覚えていない。
なぜなら、かなり泥酔していたため、廻ってきた嬢の中では一番美人だったということ以外は記憶になかった。
つまり、俺からしてみればほとんど初対面みたいなものである。
時間より早めに到着すると、店の前にはすでに彼女の姿があった。
「久しぶりやん!」
柄ブラウスにピンクのホットパンツを着こなした彼女が関西弁で話しかけた。
しらふで見た彼女のルックスは想像以上に美形で、カジュアルな服装のせいか、お水臭を漂わせない綺麗なお姉さんタイプだった。
早速街へ繰り出すが、何処へ行くのかはまだ決めていなかった。
彼女曰く、大通りを隔てた浜大津駅側にお洒落な酒場が密集しているらしいが、この時間はどこもいっぱいでかなり待たされるようだった。
そこで即思いついたのが、前回の大津紀行で訪れた「立ち呑みダイニング くらや」である。
ここは彼女の店とは目と鼻ほどの距離であり、通過してきた時にはまだ席に余裕がありそうだった。
彼女も店に近い方が有難いと承諾し、ここに決めて二度目の入店を果たした。
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