6章:ナナの過去 (2/10)

自分でも言える

ナナの過去は本当にクズだった

ナナは好きな人に染まる癖がある
「女は愛する男の姿鏡」って
その通りだと思う。

見た目もそう。好きな人の好きな好みに合わせる。だからギャルにもロリ系にもＶ系にもなんにでもなれる傍から見ればお人形さん。

それだけならまだしも中身まで

どれだけ沢山のものを犠牲にして
どれだけ沢山のひとを傷付けて
きたかわからない
どれだけ沢山のひとに迷惑かけて
どれだけ沢山のひとを失ったのか
さえもわからない

「歪んでる」なんてただの都合のいい言葉だ
「夜に染まった」なんてただの言い訳に過ぎない