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2章:生い立ち (5/5)

告げ口すればいいものを、親に何事もなかったかのように隠し続けたのは恥ずかしい、後ろめたい、知られたくない気持ちでいっぱいだったから。
…と、親が兄に説教でもしようものなら、バチバチに痛い目にあうことくらい子どもながらに想定できていた。

性に関して言えばもう一つ。

親戚のオヤジだ。
「桜は可愛いね〜汗かいたでしょ?着替えようね」等、何かしらの理由をつけて服を脱がしたがり身体に触れる。なでなで…ペロペロ…

一度や二度の話ではなくオヤジがいる場所には近付きたくなかった。

「お菓子あげるからおいで」「お小遣い欲しいだろ?」「今日は一緒に寝るか!」

されることはわかっていたので拒絶する。

それから顔を合わせに行くことは一度もなかった。

最後に会ったのは私が二十前半のとき。
オヤジは仕事中、脳梗塞になり救急車で運ばれ意識不明。
ちょうど実家にいたとき、母に「一人で行きたくないから一緒にきてほしい」と言われる。やだ!!無理!!!
だが一人で見舞いに行く母が不憫になり嫌々ついて行った。

病室に入る。開口一番「うわぁ〜何この臭い?くっさぁ」
慌てて叱る母。ばーさん唖然。気にせず続ける。

私「あはは!!あ〜あ。こんな姿になっちゃってー。おじちゃーん!!聞こえる〜?おじちゃんの大好きな桜だよー!!…あっ!起きたくても起きれないのか〜ぷっ……あはははは!!」

ばーさんブルブル震えて激怒していらっしゃる。オヤジの妹も。

病室を出てからもちろん口論になる。
私は相手にしないどころが挑発する。

二度とくるなと言われ帰りの車の中、母とも気まずかったなぁ。この件に関しては母とタッグを組んだ妹(妹もいます)にも責められ私の中では散々。
何も知らないくせに…。

オヤジ、左半身付随で生き長らえたってのに肺炎によりぽっくり逝きましたとさ。

ご冥福…お祈りしません。
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戯言 ©著者:桜

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